Go Forward

現代社会学専攻

現代社会学専攻とは

 現代社会学は、市民運動や市民活動など社会の現場に触れながら実践的に社会学をしよう、という学問領域です。認識対象と共振れする自分の身を観測装置として活用するなかで新しい知見をもつことを臨床の知といいます。生きた現実に触れると、触れた自分も動きだします。何かを見るときに、見たことによって見ている自分も変わり、そのことで同じものを見ていても違って見えてくるかもしれません。
 現代社会では、環境保護や持続可能な社会の問題、高齢者や障害者との関係のつむぎ直し、外国人たちと共生するまちづくり、地域で作られたものを地域で消費する自給的社会づくり、あるいは町おこしによる地域活性化など、多様な形で人々が市民運動や市民活動に取り組んでいます。
 現代社会学専攻では、現代社会について理論的に学ぶとともに、大学の外にあるこのような市民運動・市民活動などの現場に出かけていき、人々の話を聞き活動に参加もします。このことにより学生一人ひとりが臨床の知を自分の身に養う、そして生涯その知をそだてていくことを目指しています。
 現代社会学専攻は、授業と学外での実習をとおして臨床の知を体験し、深め、社会のさまざまな現場でその知を活かしていく人たちを育てようとしています。
 実践的にものごとにかかわると、何が望ましいかという価値が問われます。現場ではさまざまな価値がせめぎあっているものです。自分の価値をいだいて現場にはいり、現場での価値のひとつひとつに共振して自分の価値が変化させられるのを体験しつつ、その価値のせめぎあいにどう対処したらよいか、自分はどの価値を担うべきか、考えることになるでしょう。

 社会の中で苦しみ、困難、問題を抱えた人たちと、社会活動の現場で接するとき、心と社会が一つになってうごめいているような現象を目の当たりにするでしょう。苦しみ、困難、問題を、心だけから見て解決することはできません。心を見ないで解決することもできず、心と社会の関わりをとらえてこそ解決ができることが理解できるでしょう。

文学部